3年ぶりに日中韓3ヶ国による首脳会談が開催され、その後、引き続いて安倍首相と中国の李克強首相による初めての正式な首脳会談が開催されました。
翌日には、安倍首相と韓国の朴大統領による初めての正式な首脳会談が開催される予定です。
3ヶ国の首脳は、首脳会談の定例化や経済関係の強化で一致したものの、歴史認識の問題では温度差がありました。
特に、日中首脳会談で李首相は、首脳会談がこれまで開かれなかった原因は日本側にあるとし、歴史認識の問題での日本側の対応を暗に批判しました(※)。
しかし、日本は、いわゆる南京大虐殺や従軍慰安婦の問題など歴史認識について、安易に妥協すべきではありません。
日本の歴代の政権の中には、村山談話や河野談話のように歴史的事実を検証すること無く中韓に阿る歴史認識を表明し、この問題の幕引きを図ろうとしましたが、中韓は満足するどころか謝罪や賠償の要求を一層強めてきました。
中韓には、歴史を客観的に見つめるという雰囲気はなく、自身に都合のいい歴史認識を押し付けようとする姿勢に変わりは見られません。
首脳会談の開催は否定するものではありませんが、歴史認識の問題では、安倍首相は毅然とした態度で臨んで頂きたいと考えます。
※:11月1日付NHKニュースhttp://www3.nhk.or.jp/news/html/20151101/k10010291111000.html