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2015/11/01【唯物論国家の愚】

 中国共産党は、「一人っ子政策」の撤廃を決めました。
一人っ子政策は、爆発的な人口増加を抑制するため、中国共産党が長年に渡り象徴的な政策として行ってきたものです。

 近年、中国では一人っ子政策により急速に高齢化が進むとともに、最近の経済の低迷に一人っ子政策が影響していると判断するなどして、撤廃を決めた模様です。
一人っ子政策は、既に部分的に緩和されていましたが、今回、全ての夫婦間に2人目の子供をもうけることを許可することが決まりました。

 しかし、2人目の子供をもうけることを認めるとは言っても、3人目の子供をもうけることは認められておらず、子供をもうけることに制限が課されていることに変わりはありません。
自由に子供をもうけることができないというのは、政府による個人の自由への究極の介入の一つではないでしょうか。
 

 一方で、中国では、子供をもうけることに制限が課されていることで、、おびただしい数の人口中絶が行われていると伝えられています。
望まない妊娠など個々の事情には配慮が必要ですが、中絶により多くの幼い魂が葬り去られることは霊的にも大きな問題があります。

 中国でこうしたことが長年に渡り平然と行われてきた背景には、唯物論の典型である共産主義により国家が統治されてきたことがあると言えるのではないでしょうか。