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2015/10/28【国際法を無視する中国に常任理事国の資格はあるのか】

 米海軍の艦艇一隻が、南シナ海で中国が造成し領海と主張している人工島の海域を航行しました。
 

 中国も批准している海洋法に関する国連条約では、満潮時は水没する暗礁や人工島を起点として領海を主張することは認められていません。
しかし、中国は、南シナ海の南沙諸島などで、満潮時は水没する暗礁周辺を埋め立てて、そこを起点に領海を主張し、自国の主権を侵すことは許さないとしていました。

 先の米中首脳会談でも、この人工島の問題が話し合われた模様ですが、中国側は自身の主張を曲げなかったと伝えられています。
このまま国際社会が手をこまねいていては、中国の横暴を認めることになってしまい、中国がますます増長することに繋がりかねません。

 ですから今回の米国の行動は、国際秩序を守る上で最低限必要なものであり、アジアの同盟国の間で米国への信頼が失墜しないためにも必要な措置です。

 中国は、国連の常任理事国でありながら、国際法を無視して自身の主張を押し通そうとしています。
そうした国に、常任理事国である資格はありません。
国際社会は連携して圧力をかけ、中国の横暴が拡大しないよう思い止まらせる必要があります。
そのために、日本はアジアのリーダー国家として毅然とした態度を取ることができるか試されているのではないでしょうか。