『ザ・リバティ11月号』や、幸福実現党の加藤幹事長が「無電柱化」について言及していました(※)。
私も、景観や便利性を考えると、将来的には無電柱化には賛成です。
わたしの住んでいる西宮市をはじめ、勤務先の芦屋市、宝塚市など、兵庫県全体を見渡しても、阪神淡路大震災以降、被災地の目抜き通りを中心に無電柱化が進んだように感じますが、路地や、地方では、まだまだ無電柱化は進んでいないのが現状です。
無電柱化を進めるには、電線を地下に敷設したり、引き込み配線を無線化したりする必要があります。
無線化については、通信系は携帯電話の普及に見られるように技術的に可能かもしれませんが、電力系はまだまだ技術的に難しそうです。
ですから、無電柱化を進めるには、配線の地下化が現実的です。
配線の地下化には、共同溝など溝に電線を敷設して蓋をする方式、とう洞と呼ばれる地下トンネルに敷設する方式、地下配管内に敷設する方式があります。
いずれの方式も、電柱を使用した設備に比べて、数倍から十数倍の建設コストがかかると聞きます。
途上国などでは、電柱を建設するよりも逆に低コストであるとして、以前から電線を直接地面に埋設する方式がありますが、メンテナンスや管理が極めて困難であるとして、日本では行われてきませんでした。
しかし、無電柱化は、電力会社や通信会社が個々に実施することが難しいからこそ、ここは行政が主体となって進めて頂きたいものです。
阪神淡路大震で倒壊した電柱設備が如何に復旧の妨げになったか、ぜひ教訓にしてほしいと思います。
また、電柱が関わった交通事故でけがをしたり亡くなったりする悲劇を少しでも無くすことに繋がればと考えます。
更には、無電柱化の推進が技術革新を促すことに繋がれば、経済的にもプラスとなるのではないでしょうか。
※:幸福実現党 加藤文康幹事長ブログhttp://katofumiyasu.blog45.fc2.com/blog-entry-873.html