北京で行われた抗日戦争勝利70年を記念する軍事パレードは、1万2千人もの兵士を動員するなど周辺諸国を威嚇するために十分な内容でした。
兵器というものは一概に攻撃用と防御用に分けることはできませんが、今回、パレードに登場した兵器は、他国を攻撃する性格の強いものが数多くありました。
米本土を射程に納める多弾頭型の大陸間弾道核ミサイル、空母艦載用の戦闘機、上陸作戦で使用する水陸両用歩兵戦闘車など、攻め込まれた際に迎え撃つというよりは、他国の領土を攻撃できる能力を誇示しているようでした。
にもかかわらず、今回の式典に出席した国連の藩事務総長は、中国の習近平主席との会談で、今回の式典について「中国人民の平和を守ろうとの願いが十分に示されていた」と述べたとのことです(※1)。
かつてない規模の軍事パレードを観覧し、平和的であるとして中国の姿勢に同調するような人物が、現在の国連の事務総長であることに驚きを禁じ得ません。
幸福実現党は、国連事務総長の中国・抗日記念行事参加に抗議する声明を発表しています(※2)。
中国が常任理事国という特権的地位にあるばかりでなく、事務総長までもが中国に肩入れしている状況では、中国が当事者となる国際紛争を解決する能力を、もはや国連は持っていないということではないでしょうか。
※1:9月4日付産経新聞http://www.sankei.com/world/news/150904/wor1509040027-n1.html
※2:9月3日付幸福実現党声明「国連事務総長の中国・抗日記念行事参加に抗議する」http://info.hr-party.jp/2015/4655/