韓国の朴大統領が、米国の反対を押し切って、抗日記念行事に参加する為、中国を訪問しました。
中国は、50ヶ国以上に対し、今回の記念行事に招待しましたが、日本をはじめ欧米各国や東南アジアのほとんどの国が、首脳級の参加を見送りました。
その理由は、今回の記念行事の中心が大規模な軍事パレードであることから、中国の軍拡を懸念した各国は、出席すれば中国の軍拡にお墨付きを与えることになりかねないと判断したことなどがあげられます。
その結果、旧西側諸国の中では韓国の親中ぶりが際立つ結果となっています。
そうした中、韓国政府は、先に産経新聞がこうした韓国政府の対応を「事大主義」とした記事を取り上げて、削除要請をしています(※)。
あからさまな誤報であればまだしも、またしても外国の一紙の記事を取り上げて批判する韓国政府の姿勢は、国際標準から外れていると言わざるを得ません。
「事大」とは、弱者が強者に付き従うことをいい、韓国の外交姿勢を見れば、まさに言い得て妙の感があります。
韓国政府は、自国の外交が事大主義であるということをよほど気にしているということではないでしょうか。
朴大統領は抗日記念行事への出席で、韓国も日本と戦った戦勝国との立場を強調したいのかもしれませんが、実際は、先の大戦は日韓併合時代のことであり、韓国は日本とともに連合国と戦った敗戦国という側面があります。
その証拠に、朝鮮出身の多くの軍人軍属の方々が日本軍として戦っています。
朴大統領は、自身の立場をよく考えた方がいいと思いますが、事大主義ではないというのであれば、せめて訪中の間に、多くの国が懸念している中国の軍拡に対し、釘をさす発言くらいはして頂きたいのもです。
※:9月1日付産経新聞http://www.sankei.com/world/news/150901/wor1509010026-n1.html