米軍が中東などで行っている軍事作戦で、民間人に犠牲者が出ると、米軍は国内外から非難にさらされます。
戦時下とはいえ、誤爆などにより女性や子供が犠牲となれば、やはり人道上問題があると言わざるを得ません。
「戦闘員が民間人に紛れている状況では、民間人にある程度の被害が及ぶことも仕方がない」との考え方もありますが、民間人の犠牲が増えることに懸念を示すことは当然の反応です。
一方で、先の大戦では、日本の民間人にも多くの犠牲者が出ました。
ところが日本では、「民間人を殺りくした米軍が悪い」という考え方よりも、「日本が悪いことをしたのだから何をされても仕方がない」という考え方が多いように感じます。
広島や長崎での原爆投下は言うに及ばず東京など大都市の市街地への無差別爆撃は、戦争を早期に終結させるための手段であって、許される行為だったのでしょうか。
やはり、原爆を落とした方と、落とされた方では、どう考えても「落とした方が悪い」ということに決まっています。
そうでなければ、理由があれば原爆を使用したり、無差別爆撃したりしてもいいことになります。
ですから私たち日本人も考え方を改める必要がありますし、米国の人々にも再考してほしいと思います。
幸福実現党は、日本で唯一、米国のマスメディアに日本の立場を英語で発信しています(※1・2)。
歴史を公正に振り返ることは、日本だけでなく、当事者であった全ての国に対して必要なことです。
戦勝国はその立場を敗戦国に押し付けず、かつ、敗戦国は自虐的にならないことが、新たな戦争を引き起こさないために必要なことではないでしょうか。
※1:HRPニュースファイル「安倍談話のアメリカでの反応――アメリカ・ラジオ出演報告【1】」http://hrp-newsfile.jp/2015/2363/
※2:HRPニュースファイル「原爆投下に対するアメリカ人の反省――アメリカ・ラジオ出演報告【2】」http://hrp-newsfile.jp/2015/2365/