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2015/07/24【自虐史観を一掃する戦後70年談話を】

 米サンフランシスコ市議会で、韓国系の団体などが進めている慰安婦像の設置を支持する決議案が審議されており、採択される可能性があると見られています。
 

 これに対し、大阪市の橋下市長は、「旧日本軍だけを取り上げるのだとすればアンフェア」と発言し、決議案の内容を確認し、見解をただす文書を送る方針とのことです(※)。
 

 確かに、戦時下、日本兵を相手にした慰安婦が存在し、その慰安婦の中には自らの意思に反して慰安婦になった人もいることは事実であり、そうした人はたいへん気の毒だと思いますし、どのような状況であろうと女性の人権を尊重すべきだと思います。
 

 しかし、韓国などが主張する慰安婦の問題点は、当時、慰安婦を集めるにあたって旧日本軍の組織的関与があったと断定している点であり、橋下氏の発言は、いわゆる従軍慰安婦の存在を肯定しているように取られかねません。
 

 日米双方の政府による調査でも旧日本軍の組織的関与を示す資料が見つかっていないことからも明らかなように、「他の国もやっているのだから日本だけ取り上げるのはおかしい」というスタンスではなく、はっきりと「従軍慰安婦なるものは存在しなかった」と主張すべきではないでしょうか。
 

 もしも、「日本だけ取り上げるのはおかしい」というのであれば、それは植民地支配に対してではないでしょうか。
欧米列強による植民地支配の過酷さに比べれば、日本の統治は植民地支配と言えるようなものではなく、現地の生活を内地と同生活水準にまで高めようとするものでた。
しかし、日本だけが植民地支配への謝罪を求められる一方で、欧米諸国はほとんど謝罪や補償を行っていないのです。

 中韓の主張する歴史問題は、政治的な意図を含んでいると同時に、多分に捏造された歴史が含まれています。
ですから、まずは「河野・村山」両談話の無効を宣言し、自虐史観を一掃する新たな談話を出すことが大切であると考えます。

※:7月23日付産経新聞http://www.sankei.com/west/news/150723/wst1507230085-n1.html