安倍首相が発表するとしている「戦後70年談話」に関し学者ら74人が、先の大戦での「植民地支配と侵略」を認め謝罪するよう声明を発表しました(※1)。
同様に謝罪を求める人の中には、欧米による植民地支配やナチスによる侵略と同様の行為を日本が行ったと確定しているかのような言い方をする人がいます。
しかし、安倍首相自身が過去に語っておられるように、侵略の定義は定まっていません。
それどころか、先の大戦に日本が参戦した主な理由は、防衛と、欧米列強による植民地支配からのアジアの解放であったと言えます。
日本による満州国の支援もロシアの南下を阻止する狙いがありました。
また、初戦において日本軍は、インドシナで英軍などと、フィリピンでは米軍と火蓋を切りましたが、当時なぜ英軍や米軍が彼の地にいたのか考えてみるべきではないでしょうか。
すなわち、連合国は、日本による植民地支配からの解放を目指して戦ったのではなく、実際は、日本が欧米列強の植民地支配からアジアを解放するために戦ったとうのが真実です。
今回、声明を発表した学者らは、日本が植民地支配と侵略を行ったと考えていますが、日本国内にはそうした考えに与しない学者もいますし、外国にも日本の戦争はアジア解放のためだったと考える学者もいるのです(※2)。
中韓も、日本による更なる謝罪を要求していますが、これらの要求は極めて政治的な意味合いが強いものです。
事実に反してまで謝罪の要求を飲めば、中韓による要求は更にエスカレートし、それがまた政治問題になることは明白です。
ですから、安倍首相は安易に侵略を認めるべきではありませんし、謝罪すべきでもありません。
※1:7月17日付共同通信http://www.47news.jp/CN/201507/CN2015071701001551.html
※2:7月8日付The Liberty Web http://the-liberty.com/article.php?item_id=9869