大気の状態が不安定になった関東北部で突風によるものと思われる被害が相次ぎました。
その中に太陽光発電施設の太陽光パネルが吹き飛ばされて散乱する被害がありました(※1)。
太陽光発電施設は、損傷を受けてもその部分だけ出力が落ちるため柔軟な発電設備とも言えますが、今回のような自然災害のみならず、テロや有事の際の攻撃に対しても脆弱な発電設備であることは明らかです。
折しも首相経験者2人が、新潟県にあるメガソーラー発電施設を見学し、太陽光発電をはじめとした再生可能エネルギーの推進で脱原発を図る必要性を訴えました(※)。
両名は、万一、原発が事故を起こした場合を懸念しているのかもしれませんが、万一の大規模自然災害や有事を想定すれば、安定電源である原発を手放すことこそ、国民の生命や生命を危険にさらす可能性が高いと言えます。
今回、両名が見学したメガソーラー発電施設は「雪国型」と言われるもので、天候が安定しない日本海側であっても太陽光発電が成り立つことを示す設備です。
しかし、曇天時は確実に発電出力が落ちますし、低温下の大雪の際にパネルから降雪が落下しなければ発電はできなくなります。
つまり、太陽光発電は、本当に電力が必要な時に、稼働できなくなる恐れがある発電方法とも言えるのではないでしょうか。
私も、太陽光発電をはじめとした再生可能エネルギーの導入は進めるべきと考えますが、原発の代わりとして導入することは、政治家として誤った判断であると考えます。
やはり、安全が確認された原発の再稼動を、速やかに進めるべきではないでしょうか。
※1:6月15日付毎日新聞http://mainichi.jp/graph/2015/06/16/20150616k0000m040020000c/019.html
※2:同産経新聞http://www.sankei.com/life/news/150615/lif1506150016-n1.html