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2015/06/05【13億以上もの人に未だに選挙権さえ無い国】

 天安門事件から6月4日で26年が経ちました。
天安門事件とは、1989年に中国の民主化を求めた学生など一般市民が中国軍により武力弾圧され多数の死傷者が出た事件です。
事件の犠牲者数は、中国政府の発表で319人と言うことですから、実際の数は大幅に上回るものとみられ、正確な数は分かっていません。

 日本では、同日、選挙権年齢を現在の20歳以上から18歳以上に引き下げる公職選挙法改正案が衆院で可決されました。
今後、参院でも可決されれば、2016年に実施される参院選で選挙権が18歳以上となる見込みです。

 一定の年齢を迎えれば選挙権を持てることが当たり前の日本ですが、中国では13億以上もの人が未だに選挙権を持っていないのです。
中国政府は、「法律に従い」を常とう句に、民主化勢力のみならず、侵略したチベットやウイグルなどの人々を弾圧しています。
中国政府の言う「法律」とは、中国共産党が自身に都合のいいように作った法律であり、司法でさえ中国共産党の下位に位置するのです。中国は、まさに人治国家なのです。

 民主化を求めて命を懸けて立ち上がった中国の人々に、敬意を表したいと思います。
私たち日本人も、現在の民主主義の意義に思いを巡らさなければなりません。
そして、中国の民主化を支援していく必要があります。中国が正しい方向で民主化されれば、中国の脅威が大幅に軽減されるはずです。

※:6月4日付読売新聞http://www.yomiuri.co.jp/politics/20150604-OYT1T50085.html?from=ytop_ylist