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2015/03/03【政府と対立する勢力を操ることが常套手段】

 ASEAN諸国の中でも、ミャンマーは中国寄りの立場をとってきました。
ミャンマーは、昨年のASEAN外相会談でも、南シナ海をめぐる加盟国と中国の対立に関し、中国を刺激しないよう腐心していました。

 しかし、ここに来てミャンマーのテイン・セイン大統領が、中国を牽制するような発言をしています(※1)。
一応は民政に復帰したミャンマーですが、国内に幾つかの対立する武装勢力を抱えています。

 その中のコーカン族は、中国系漢民族を起源とし、武装してミャンマー政府と対峙しています。
今年に入って、政府側と戦闘状態となり、国境を接する中国側に大量の難民が押し寄せているとのことです。
その武装勢力の背後に中国がいると考えられているのです。

 相手国の政府と対立する勢力を支援して、その国を影響下に治めるやり方は、中国の常套手段です。
こうしたやり方でチベットや東トルキスタンは、中国共産党により侵略されています。

 それは、日本に対しても例外ではなく、特に沖縄に対して顕著です。
そうした折も折、「ジャパンプラス」が主催して、「沖縄が中国にのみ込まれる日」と題し、惠隆之介氏を講師としたセミナーが開催されます(※2)。
惠氏は、沖縄出身の保守系言論人であり、沖縄の人間であるからこそ、その言説にはたいへん重いものがあります。
沖縄で暗躍する中国の工作員たちの知られざる実態などが明らかにされます。
皆さまも、是非、参加されては如何でしょうか。

※1:3月1日付日本経済新聞http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM01H0S_R00C15A3FF8000/
※2:http://japan-plus.net/445/