フランスの経済学者トマ・ピケティ氏の主張に依然として注目が集まっているようです。
賛否両論に分かれる氏の見解について、両者の立場に言及しながら、様々なメディアが特集を組んで取り上げています。
ピケティ氏の主張を私なりの理解で要約すると、「現在の資本主義経済では、富める者はより富み、そうでない者との格差が広がっていく。従って、世界的に富める者への課税を強化して富の平準化を図るべきだ」ということではないかと考えます。
確かに、ピケティ氏の主張によらずとも、世界中で金融緩和を行っているにも関わらず、経済が思うように好景気にならない状況を見れば、資本主義の限界とも言えます。
しかし、富める者から富を奪って分け与えても、その先に待っているのは貧しさの平等です。
大切なことは、「如何に富める者から合法的に奪うか」ではなく、「如何に富を創出する者を増やすか」ということです。
いつの時代も人は富める者を羨む気持ちがあるのかもしれませんが、まずは自らが富める者になることを目指すべきであり、この「自助努力の精神」こそ、かつての英国の産業革命や、米国の資本主義の繁栄を支えてきたのです。
日本でも明治初期に『西国立志編』として紹介されたスマイルズの『自助論』は、明治の終わりには100万部を超えて読まれ、日本の近代化の原動力となったように、国民レベルで『自助の精神』を持つことが、国家の繁栄に直結しますし、国民の生活も豊かになっているのです。
幸福の科学の大川隆法総裁は、既存の宗教家の枠を超えて、経営指南に関する数々の書籍を出しています。
2月24日発売の雑誌『経済界』3月10日号では、「危機の時代を乗り切るための現代的帝王学のすすめ」という切り口の記事で、大川総裁による4書が抜粋で紹介されています(※)。
ピケティ氏の書籍は、一般の人には難解かつ膨大なので、必ずしも読む必要は無いと思いますが、大川総裁の書籍は、経営や経済の分野であっても、多くの人にとって分かり易く示唆に富むものです。
経営者を目指す人だけでなく、多くの皆様も是非、一読してみられては如何でしょうか。
※:http://www.keizaikai.co.jp/magazine/detail/1035.html