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2015/02/12【ワイツゼッカー元大統領は何を謝ったのか】

 1月31日に94歳で亡くなった旧西ドイツのワイツゼッカー元大統領の国葬がドイツで行われました(※)。
ワイツゼッカー氏は、終戦40周年式典で「過去に目を閉じる者は、現在に対しても盲目である」と演説し、ドイツと周辺国の和解に寄与したとされています。

 戦後70年を迎える今年は、このワイツゼッカー氏の演説に注目が集まっているようです。
特に左翼勢力を中心に、ワイツゼッカー氏の演説を見習って、日本も中韓などに対してドイツと同様に謝罪すべきとの声があります。

 しかし、ドイツが行ってきた謝罪は、ホロコーストに対してであり、ワイツゼッカー氏の演説は、ナチスだけに罪をなすり付けるような内容になっているのです。
しかも、ナチスが行った戦争は明らかに侵略と言えるものでしたが、ドイツは侵略戦争について国家として謝罪はしていないのです。

 対して、当時の日本が行った戦争は、連合軍司令長官であったマッカーサーが、戦後、米議会で証言している通り、主に安全保障のためであったと言えるものであり、アジアの植民地を欧米列強から解放するという大義もありました。
また、韓国の併合も当時の国際法に照らし合わせて全く合法的なものでした。
更には、南京大虐殺や従軍慰安婦などは中韓による捏造であることが数々の証拠から明らかになっています。

 このように、ワイツゼッカー氏の演説を引き合いに出して、ドイツと日本を同一視する動きには注意が必要です。
日本は、ドイツに照らし合わせれば、そもそも謝る必要のない戦争について、謝罪し賠償を行ってきたとも言えるのです。
安倍首相には、こうした事実を踏まえて、戦後70年の談話を発表して頂きたいと考えます。

※:2月11日付NHKニュースhttp://www3.nhk.or.jp/news/html/20150211/t10015387191000.html