中国メディアの報道によると、中国人数百人がマレーシアを経由してイスラム国に参加しているとのことです(※)。
参加しているのは、中国のウイグル人とみられます。
中国の報道機関は、事実上、中国共産党の意向を反映していることから、こうした報道をするということは、中国政府がウイグル人に対して行っている弾圧を正当化する狙いもあるようです。
イスラム過激派に対する国際社会の批判が高まる中で、中国はそれに乗じてウイグル人が内外で行っている中国政府に対する抵抗運動を過激派と同一視しようとしているのです。
しかし、ウイグル人の抵抗運動は、中国がウイグル人の独立国家であった東トルキスタンを侵略した後、ウイグル人に行っている過酷な弾圧や迫害に対するものであり、過激派の活動と同一視することはできません。
ウイグル人の抵抗運動は、独立運動とも言えるものです。
中国が、ウイグル自治区などで行っている行為を、国際社会は正しく認識して監視する必要があります。
※:1月24日付読売新聞http://www.yomiuri.co.jp/world/20150124-OYT1T50073.html?from=yartcl_popin