フランスの報道機関へのテロ襲撃事件で、編集者や風刺漫画化など12人が殺害され、世界に衝撃が走りました。
襲撃を受けた報道機関は、週一回発行される新聞社で、歯に衣着せる風刺で知られており、イスラム教に関する風刺を掲載したことで度々脅迫を受けていました。
今回のテロ事件の全容が解明された訳ではりませんが、無差別なテロ行為は許されるものではありません。
ただ、心配なのはイスラム教徒への偏見が深まりはしないかということです。
イスラム教というと、聖戦や殉教といったイメージがクローズアップされがちですが、イスラム教の教えは、本来、平和や寛容を唱えるものであり、神の下の平等を説くものです。理解不足が排斥に繋がらないことを願いたいと思います。
一方で、襲撃された新聞社の報道姿勢についても少なからず疑問を感じます。
もちろん、言論の自由は最大限尊重されるべきだとは思いますが、言論の自由を盾にどんなことを書いてもいいのであれば、それにより傷つく人がいることも事実でしょう。
だからと言って、暴力を肯定するつもりは全くありませんが、報道機関であれば少なくとも報道対象への理解を持った上で主張すべきことを主張する必要があるのではないでしょうか。
いずれにせよ、今回の事件で亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈りしたいと思います。