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2015/01/09【民主主義的な価値観を伝えることで対抗を】

 中国は中南米諸国33カ国と閣僚級会議を北京で開催しました(※1)。
経済分野など幅広い分野での協力を話し合うとのことです。

 これらの国々の中は経済的にうまくいっていない国も多く、中国との経済的な繋がりを強化したい思惑があるようです。
また、中国も発展途上のこの地域との経済的な結び付きを強めたいと見られています。

 また、一方で中国は、「米国の裏庭」とも言われ米国の影響力の強いこの地域での影響力を強め、米国を牽制する思惑もあると考えられます。
先に、中国と正式な国交がないはずの中米ニカラグアで、中国系企業が太平洋と大西洋を繋ぐ新たな運河建設を開始したとお伝えしました。
ニカラグア内外から様々な不安が噴出しているこの事業について、中国政府は関与を否定しています(※2)が、世紀の巨大事業を中国系企業が請け負っている訳ですから、中国政府が関与していないと思う人はいないでしょう。

 ニカラグアの現政権は反米的で知られていますが、この他にもこの地域では反米的な国が少なからずあり、こうした国々と中国との思惑は一致する関係です。
こうした国々が、中国との結び付きを強めれば、国連など国際政治の舞台でも、中国の意向に沿った動きをすることも予想されます。
従って、こうした動きは、日本にとって無縁であるとは言えません。

 日本も、こうした国々との経済的な関係を維持すると同時に、一党独裁国家中国と対峙する上でも、こうした国々に対し民主主義的な価値観の大切さを伝えて広めていくことも大切ではないでしょか。

※1:1月8日付NHKニュースhttp://www3.nhk.or.jp/news/html/20150108/k10014538171000.html
※2:同http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150108/k10014524141000.html