今年のノーベル平和賞は、女性や子供の教育を受ける権利を訴えたパキスタンのマララ・ユスフザイさんと、児童労働の解消を訴えたインドのカイラシュ・サトヤルティさんに決まりました。
最近のノーベル平和賞には、リベラルなものの考え方や欧米的な価値観が強く反映されている気がしてなりませんが、日本の憲法9条が受賞するようなことが無くひとまず安堵しました。
これまでも訴えて参りました通り、憲法9条を素直に解釈して憲法9条の通りに行うと、悪意を持って日本に武力侵攻を目論む国から日本を守ることができなくなります。
この状況を誰が一番喜ぶのかを客観的に考える必要があります。
よって、国際政治の現実を踏まえて日本の歴代政権は、憲法9条はあるものの自衛権を放棄するものではないと解釈して、国際的にはれっきとした軍隊と見なされる自衛隊を保有しています。
日本は、憲法では戦争のための戦力は保持しないとしていながら、戦力である自衛隊を持たなければならない状況なのです。
ここに、現行憲法には、矛盾があると言わざるを得ません。
非武装中立を主張するということは、基本的人権すらない一党独裁国家である中国に全幅の信頼を置くということです。
これは日本人の幸福を考えれば、たいへん無責任なことと言わざるを得ません。
憲法9条がノーベル平和賞を受賞するようなことになれば、ノーベル平和賞の精神に反して日本の平和や自由が脅かされることになります。
こうした状況を考慮して、今回、ノーベル平和賞の選考委員会が真っ当な判断をしたものと思ってやみません。