中国政権中枢で権力闘争が起きています。中国の国営通信社は、元最高指導部のメンバーの周永康氏を、重大な規律違反があったとして取り調べていると報じており、同氏は事実上失脚したと見られています(※1)。
中国では、元最高指導部のメンバーの失脚は異例と言えます。近年、共産党の腐敗に対し民衆の不満が高まっており、そうした不満に応える形で共産党幹部であっても腐敗は許さないことを示していると言われています。
しかし、今回の周氏の失脚は、習近平主席の政敵と目されていた同氏を政治的に葬り去ることで、習氏への権力集中を加速させる狙いもあるようです。
習氏が中国政治の表舞台に登場した当初は、同氏は「調整型のリーダー」や「党内基盤が弱い」などと見られていました。しかし、中国の最高指導者に就任して以降、力を背景とした対外進出や、少数民族や民主化運動の弾圧などから、習氏は、実際には「超攻撃型のリーダー」であることが分かってきました。
こうした習氏の本性を、大川隆法総裁は既に習氏が中国の最高指導者に就任する以前に指摘していました(※2)。今回の中国共産党内部の権力闘争は、中国共産党崩壊の兆しとの見方もありますが、楽観はできません。
習氏は、かつてのチンギスハーンのごとく世界に覇権を築くことを目指していると言えます。もしそうであるならば、中国に対し融和政策一辺倒では、日本が中国に隷属することになってしまうということを理解すべきではないでしょうか。
※1:7月29日付産経新聞http://sankei.jp.msn.com/world/news/140729/chn14072919520007-n1.htm
※2:大川隆法著『世界皇帝をめざす男 習近平の本心に迫る』幸福の科学出版https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=53
参考:大川隆法著『中国と習近平に未来はあるか 反日デモの謎を解く』http://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=818