長崎県で高校の女子生徒が同級生の女子生徒を殺害する事件が起き、社会に衝撃が走りました。
長崎県では、10年前にも小学生が同級生を殺害する事件が起きたことから、命を大切にする教育に力を入れてきました。しかし、今回、再び痛ましい事件が起きたことから、教育関係者に衝撃が走っているとのことです(※)。
長崎県で行われているこうした命を大切にする教育はたいへん重要であると考えます。しかし、既存の道徳教育では「なぜ命が大切なのか」ということを十分に教えきることはできません。ましてや、唯物論的な価値観に基づく考え方ではなおさらです。
「なぜ命が大切なのか」ということを本当に理解するためには、宗教的な価値観がどうしても必要です。「人間はDNAの作用によって偶然この世に生まれて、苦しみのうちに生きて、そして死に至り、その後は何もかも無くなる」という考え方では、如何に命の大切さを説こうとしても、深遠な命の尊厳にまでは到りません。
「人間の本質は肉体ではなく霊であり、生き通しの命である」という真理を受け入れることから始める必要があるのではないでしょうか。正しい宗教には、人生の基本的な諸問題に対する答えがあります。
道徳教育に力を入れる安倍政権の方針には賛成ですが、一歩進んで宗教的な価値観の大切さを教えるべき時に来ているのではないでしょうか。
※7月28日付NHKニュースhttp://www3.nhk.or.jp/news/html/20140728/k10013355811000.html