東芝の子会社である米ウェスチングハウスが、ブルガリアで原発建設を受注する見通しとのことです(※)。
福島第一原発の事故以来、日本国内では原発の再稼動が困難な状況が続いており、今夏は電力需要が逼迫する中で、一基の原発も稼動していません。
沖縄電力を除く電力各社管内も7月1日から節電期間が始まり、日本経済への影響ばかりでなく、高齢者を中心に健康への影響も危惧されます。
こうした中で、安倍政権は海外への原発の輸出に積極的ですし、日本の原発関連企業も海外での事業を強化している一方で、国内の原発の再稼動が見通せない状況での日本の原発の輸出を批判する声があります。
しかし、福島第一原発の事故後も、発展途上国を中心に海外では原発の需要が多く存在します。
当然、そうした国々の日本の原子力関連技術に対する期待は依然として高いのですが、日本が原発を輸出しなければ、代わりに台頭してくると見られているのが、中国、韓国、ロシアなどの新興勢力です。
日本の原発に代わって、中国製の原発が世界各国で建設される未来を想像してみて下さい。
福島第一原発の事故の教訓から日本が学ぶべきは、脱原発ではなく、世界一安全な原発を世界に供給することではないでしょうか。
それは福島第一原発の事故を起こした日本の責任でもあります。
日本は引き続き高い原子力技術を維持し、更に発展させていかねばなりません。
そのためにも、安全が確認された原発の再稼動を速やかに行うべきと考えます。
※:7月3日付産経新聞http://sankei.jp.msn.com/economy/news/140703/biz14070312170005-n1.htm