中国は、南シナ海で隣国との軋轢を強めています。
ベトナムは、中国の大型漁船と見られる船舶がベトナムの木造漁船に後ろから衝突しベトナム船を転覆させる映像を公開しました。
ベトナムが公開した中国船による衝突映像は複数存在しますが、中国はベトナム船の方が中国船に衝突していると主張しているものの、その主張を明確に裏付ける映像は存在していません。
また、中国は南沙諸島周辺でも、フィリピン政府の抗議にもかかわらず、抗議を無視して新たに2カ所の岩礁で埋め立てを行っているとの情報があります。
ベトナムやフィリピンは、中国に比べて国力が劣る上に、海上での警備能力でも中国に大きく劣っています。
更に、中国は両国に対し経済的な締め付けもちらつかせています。
こうした中国の行動は、はっきり言って「弱い者いじめ」です。ベトナムやフィリピンにとって、中国に対峙していくためには、加盟するASEANの結束が重要ですが、ASEAN内には中国の顔色を伺う国も少なくなく、中国に対し一致して厳しい態度を打ち出すには至っていません。
そこで、ベトナムやフィリピンは日本にも期待を寄せていますが、日本は十分応えているとは言えない状況です。
安倍政権になって従来の政権に比べてマシになったとはいえ、このまま十分な支援を行わなければ、日本はアジアのリーダーとしては失格です。
オバマ政権入なって、米国は世界の警察官としての地位を降りようとしています。
日本は今こそ、弱い者いじめをやめさせる強いリーダーとしての責任を果たすべきではないでしょうか。
そのためにも日本の国防力強化はたいへん重要なのです。