5月
17

2014/05/18【インドとの一層の関係強化を】

世界最大の選挙と言われるインドの総選挙が行われ、最大野党である右派のインド人民党が単独過半数を得て勝利しました(※)。

これにより、インドでは政権交代が確定的となり、インド人民党の首相候補であるモディ氏が首相に就任する見通しです。

インドでは、長らく続く経済不振が与党である国民会議派への逆風となり、経済面で実績のあるモディ氏に期待が集まった格好です。

もともとインドは親日的な国であり、現政権も日本との関係は良好ですが、モディ氏も日本との繋がりが深く、州の首相として日本企業専用の工業団地開設に協力していますし、幾度となく訪日しています。

年初に安倍首相はインドを訪問し、シン首相と会談しましたが、その際、経済関係や安全保障協力関係の強化など51もの項目で合意しています。

モディ氏も、インド経済の発展のために日本の協力に期待を寄せていますし、安全保障面でも中国を脅威として認識しており日本の思惑とも一致します。

モディ氏は、自らに必ずしも好意的ではない欧米に対し、あくまでもプラグマティックに日本との関係を見ているのかもしれませんが、日本はモディ氏の首相就任を好機と捉え、インドとの一層の関係強化を図っていくべきではないでしょうか。

※:5月17日付産経新聞http://sankei.jp.msn.com/world/news/140517/asi14051721030013-n1.htm