オバマ大統領が、今回のアジア歴訪で韓国を訪れた際、記者会見で慰安婦問題について問われ、「甚だしい人権侵害だ。戦争中の出来事とはいえ、衝撃を受けた」、「過去を正直かつ公正に認識しなければならない」などと発言しました(※1)。
オバマ大統領の発言は旧日本軍の従軍慰安婦を前提としたものであることは明らかですが、旧日本軍が組織的に慰安婦を集めたという客観的な証拠がないにもかかわらずこうした発言をしたということは、オバマ大統領自身が慰安婦問題について本当はよくわかっていないということと、韓国へのリップサービスであったことが推察されます。
加えて、先日の幸福実現党の立党5周年記念大会であいさつに立った釈量子党首は、今回のオバマ大統領の「慰安婦は人権侵害」という発言には、米中韓が結託して日本を降伏させる意図が隠れていると指摘し、日本は、はっきりとした言論で反論していくべきと訴えています。
折しも安倍首相は、今回のオバマ大統領の発言を受ける形で、「筆舌に尽くしがたい思いをした慰安婦の方々のことを思うと胸が痛む」など(※2)と、「従軍慰安婦」ではなく一般論としての「慰安婦」に言及するようにして、曖昧にして逃げているように映ります。
安倍首相としては米韓両首脳を立てたつもりかもしれませんが、日本のこうした姿勢が禍根を生んできたのです。
今回のオバマ大統領の発言で、従軍慰安婦が既成事実化してしまう恐れがあります。
捏造により日本人の誇りを挫くような試みには、釈党首の言うように、主権国家としてきちんと反論すべきではないでしょうか。
※1:4月25日付産経新聞http://sankei.jp.msn.com/world/news/140425/amr14042521120007-n1.htm
※2:4月27日付同http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140427/plc14042718350012-n1.htm