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2014/03/12【無宗教の“鎮魂”や“慰霊”は有り得るのか?】

3月11日に各地で東日本大震災の追悼行事が行われました。

震災では1万8千余りの尊い命が失われ、追悼行事では、「慰霊」や「鎮魂」という言葉を多く耳にしましたが、政府や自治体が主催する追悼行事は基本的に無宗教で執り行われました。

しかし、「慰霊」や「鎮魂」という行為は、無宗教で執り行えるものなのでしょうか。

言い換えれば、唯物論を前提にして、霊や魂といったものは有り得るのでしょうか。

日本人の多くは、アンケートなどでの問いかけに対し、「自分は信仰を持っていない」と答える人が多いのですが、反面、墓参りや神社仏閣への参拝は欠かさないという人が多いことからもわかる通り、霊や魂といったものを受け入れている人は多いのです。

幸福の科学グループ・大川隆法総裁は、震災直後に被災地で行った法話で、「いま感じ取るべきものがあるとすれば、『回心の原理を感じ取れ』ということかと思う」と、神仏に対する尊崇の精神を取り戻すことの重要性を説きました(※)。

追悼行事は、残された者が故人を偲んで悲しむだけでなく、やはり、個人の魂を慰め、鎮め、救済すべきなのではないでしょうか。

霊や魂の存在を前提とするのであれば、本来であれば、無宗教の「慰霊」や「鎮魂」は有り得ません。

追悼行事は、特定の宗教で執り行う必要は無いと思いますが、震災を契機にして、宗教の持つ意味の重要さを考え直してみてはいかがでしょうか。

※:2011年5月28日大川隆法総裁法話「魂の救済について」、質疑応答 ポイント速報http://the-liberty.com/article.php?item_id=2065