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2014/02/28【国家予算は“国を富ませるか”という視点で】

2014年度の予算案が与党の賛成多数により衆議院を通過しました(※)。

これにより、たとえ参議院で否決されたとしても規定により今年度中に成立することが確定しました。

予算規模は、95兆8000億円余りと過去最大です。

野党などからは、消費増税を強いる一方で財政負担を増加させることは問題だなどと批判の声が上がっています。

しかし、国家予算は、額の大小が問題ではありません。

将来、国を富ませることに使われる予算は善であり、何も価値を生まないものに使われる予算は悪となってしまうのです。


その意味からすれば、例えば、将来にわたって価値を生むインフラへの投資はバラマキには当たりません。

また、例えば、30兆円を超える社会保障費については、その全てが無駄とは言いませんが、このままでは際限なく増加する社会保障費を抜本的に見直すことなく予算を注ぎ込むのであれば、国家が食いつぶされてしまうことになりかねません。

国費の投入で、経済が活性化すれば、増税をしなくても税収は増えるのです。

安倍政権は、消費増税というブレーキを踏みつつ、成長戦略でアクセルを踏むという、チグハグな政策を行っているように見えます。

※:2月28日付読売新聞http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20140228-OYT1T00955.htm