韓国の朴槿恵大統領は、伊藤博文を暗殺した安重根をたたえる石碑の建立計画が中国国内で進んでいることに対し、中国側に謝意を表明しました。
これに対し、菅官房長官は、「安重根は犯罪者だ」とし韓国側に懸念を伝えましたが、韓国側はこの懸念に対し反発しています。
韓国側は、初代韓国統監の伊藤博文を暗殺した安重根を英雄としていますが、日本の立場からすれば、安重根はテロリストに過ぎません。
安重根は、韓国は韓国人自身が統治すべきと考えるなど韓国併合に慎重な伊藤博文を、初代韓国統監であるというだけの近視眼的な理由で暗殺してしまいました。
その結果、日本による併合で韓国が国を失うことを決定的にしてしまったのです。
日韓併合は、韓国の近代化が促進され、日本による治世がうまくいっていたことは当時の韓国の人口が増加したことなどにより明らかです。
その意味で安重根は英雄かもしれませんが、安重根自身はそうした意図は持っていませんでした。
中国と組んで今さら安重根の石碑を建立することは日韓関係に悪影響を及ぼしますし、国を失うきっかけを作った深慮さに欠ける人物を英雄視することは、韓国にとってもためになりません。
※:11月20日付産経新聞http://sankei.jp.msn.com/world/news/131120/kor13112013300004-n1.htm