台風の被害を受けたフィリピンに派遣された自衛隊の活動が本格化しています。
医療活動や輸送機による物資等の輸送はすでに始まっていますし、自衛艦3隻も22日には被災地沖に到着する予定です。
今回のフィリピンへの自衛隊の派遣は、あくまでも人道支援が目的ですが、覇権的に海洋進出を拡大する中国に対し、日米フィリピンの結束をアピールする機会でもあります。
フィリピンは、一時、米国との関係が悪化し駐留する米軍を追い出しました。
その結果、周辺海域に中国軍が進出し、国防力が不十分なフィリピン軍を尻目に、中国が実効支配するエリアを拡大させてきました。
その後、フィリピン政府は米国との再度の関係強化を打ち出しましたが、日本に対しても期待を寄せています。
フィリピンの日本に対する期待は、今回の災害支援や、従来から行われてきた経済面の支援に留まりません。
昨年、12月にフィリピンのデルロサリオ外相は、「日本が再軍備すれば歓迎する」と述べていることからもわかる通り、フィリピンは、米国とともに、日本ともパートナーとなることで、中国との領有権争いを解決したい思惑があります。
フィリピンと関係を強化することは日本にとっても戦略上たいへん有効ですので、日本はフィリピンの期待に応えていくべきです。
巨大台風という未曽有の災害を契機に、フィリピンと自衛隊の新たな繋がりが出来ました。私は、ここに天意を感じざるを得ません(※)。
日本は、アジア地域で自由の価値観を守るためのリーダーシップを発揮すべきではないでしょうか。
※:幸福の科学出版 『フィリピン巨大台風の霊的真相を探る』 大川隆法著http://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1052