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2013/11/14【テロではなかった天安門車両突入事件】

北京の天安門で先月発生した車両突入事件を、中国政府は「テロである」と内外に喧伝しています。

中国政府によると、突入して炎上した車両に乗っていて死亡した3人はテロリストであり、事件の背後にはイスラム過激派がいるとしています。

しかし、実際に乗っていたのは、車を運転していた男性(33)と、その妊娠している妻(30)と、母親(70)でした。

共同通信によると、「この家族が突入したのは、新疆ウイグル自治区で発生した暴力事件で、直系の親族が当局者に射殺されたため」とのことです。

つまり、事件はテロではなく、中国共産党の弾圧によって身内を殺されことに対する「抗議のための一家心中」だったのです。

にもかかわらず、中国政府はテロとの戦いを名目に、ウイグル人に対する弾圧を強化しています。

ユーチューブには、赤ちゃんを抱いたウイグル人が、逮捕される映像がアップされています(※1)。

車両突入事件後のウイグル人に対する中国政府の人権弾圧の懸念に対し、中国政府は「人権(擁護)は、ウイグル族の社会にも明確に適用される」としていますが(※2)、実際は理不尽な人権弾圧が続いており、今後も弾圧はエスカレートしていくことでしょう。

国際社会は、ウイグルの人々をはじめ、中国共産党の弾圧により苦しんでいる人々を救うため、に行動を起こすべきではないでしょうか。

※1:http://www.youtube.com/watch?v=fDQSmdVDptI&feature=youtu.be

※2:11月1日付産経新聞http://sankei.jp.msn.com/world/news/131101/chn13110109560006-n1.htm