規模拡大などを目的に、東北の米生産者が共同で出荷などを行う連合会を発足させました(※)。
こうした動きはまだ少数に留まりますが、日本のTPP参加を見据えた動きとして注目されます。
日本は米の輸入関税を778%と非常に高い値に設定していますが、ここまでして保護しなければならないといことは、日本の米が海外の米に比べて如何に高コストであるかを示しています。
一見、これだけ高コストであれば日本の米は国際競争力が無いように思われますが、実際は、日本の米はその高い品質故に海外で高く評価されています。
日本の高い農業技術と農作物の品質に、今回のような規模拡大によるコスト削減と合わされば、日本の農業は十分に世界と渡り合っていけると考えられます。
そのためには、現在の保護的な農業の仕組みを変えて、株式会社などの農業への参入自由化や土地の取引の自由化を目指すべきです。
現在のように保護された産業に発展はありません。
TPPへの参加は、農業の仕組みを変える契機となります。関税などの規制を撤廃し、農業を日本の成長産業に位置付けるような未来ビジョンを描くべきではないでしょうか。
※:11月11日付産経新聞http://sankei.jp.msn.com/economy/news/131111/biz13111117490009-n1.htm