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2013/11/03【日露印の関係強化で中国包囲網を】

日露の外務・防衛閣僚協議(ツープラスツー)が開催されました(※)。

冷戦時代は仮想敵国であったソ連を構成していたロシアの閣僚と、この種の協議が開催されたことは異例と言えるのではないでしょうか。

日露間には懸案となっている北方領土問題がありますが、今回の協議は急速に軍事力を増強している中国を牽制する上で大きな意味があります。

中国は、首脳会談などで中露両国の蜜月を演出していますが、潜在的に両国はお互いを脅威と認識しています。

それゆえ、両国は良好な関係を築くことに戦略的な意味がありますが、ロシアはインドとも関係を強化しています。

インドは、中国の海洋進出に対抗するため、海軍力を強化していますが、先ごろロシアから固定翼機を運用できる大型の空母を搭載機とともに本年中に導入することを確認しました。

ロシアは、中国と友好関係を築きつつ、中国を警戒するインドとも軍事的な結び付きを深めているのです。

中国は、歴史認識の問題で日本を孤立させる戦略をとっていますが、日本もロシアとインドと関係を強化することで中国包囲網を形成すべきです。

今回はロシアのしたたかな外交が表れているとも言える訳ですが、日本も安倍政権になってだいぶまともになってきているとはいえ、三流と言われている外交レベルを向上させるべきではないでしょうか。

※:11月2日付産経新聞http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131102/plc13110209430006-n1.htm