ASEAN首脳会議などへの出席を前にして中国の李克強首相が外国メディアのインタビューに応え、「中国は決して覇権を求めない」、「中国国家には、覇権や拡張を求める伝統はない」、「数千年の間、中国は隣国と友好的に付き合い・・・」などと述べたとのことです(※)。
こうした発言に対し、日本の親中勢力はなど同調するのかもしれませんが、中国の近代の主な歴史を振り返るだけでも、李首相の発言が事実ではないことが分かります。
1949年:独立国であったウイグルに侵攻
1950年:台湾が支配する海南島に侵攻。独立国であったチベットに侵攻
1959年:インド国境に侵攻
1962年:中印国境紛争に発展
1969年:ソ連と武力衝突(ダマンスキー島事件など)
1971年:沖縄県の尖閣諸島の領有権の主張を開始
1974年:西沙諸島で南ベトナムと武力衝突。西沙諸島に軍事施設を建設
1984年:ベトナムとの国境地帯で武力衝突
1988年:ベトナムが領有権を主張する南沙諸島に侵攻
1995年:フィリピンが領有権を主張する南沙諸島に建造物を設置
この他にも、今年4月には、中印国境のカシミール地方で、中国軍がインド側に侵入し、両軍が対峙するという事件があったばかりです。
また、日本周辺でも軍事行動や海洋調査を活発化させていることは周知の事実です。
中国共産党は、1949年の建国直後から、国境を接するほぼ全ての国々に宣戦布告することなく侵略や武力衝突を繰り返してきたのです。
中国の言う「平和解放」とは「武力侵攻」と同義なのです。
こうしたことから、国際社会は、中国の軍拡の先にある目的を見据えて対応しなければなりません。
日本も、中国による領土への侵攻を想定して、国防を強化しなければならないことが分かると思います。
※:10月8日付産経新聞http://sankei.jp.msn.com/world/news/131008/chn13100818540012-n1.htm