中国が、海洋進出を加速させ、沖縄県の尖閣諸島など領土拡張意欲を露にする中で、抑止力を維持する上で普天間基地の重要性が高まっています。
一方で、市街地に隣接する普天間基地は、安全性の懸念があり、一刻も早い移設が望まれています。
効果的な抑止力を維持するためには、沖縄県内の辺野古地区へ移設するしかありません。
しかし、辺野古周辺の海域で、絶滅が危惧されている海洋生物のジュゴンが餌を食べた形跡が発見され、ジュゴンの存在が辺野古への移設に影響を与えると見られています(※)。
辺野古への移設に反対する勢力は、ジュゴンの生息域を確保することを反対の理由に挙げていますが、絶滅が危惧されている生物の生息域に影響を与えないことが、国防や安全保障より優先しなければならないのでしょうか。
中国は、沖縄に対して甘い顔を見せていますが、沖縄を日米から離反させて、中国の影響下に置きたいという思惑があるのです。
沖縄は米軍基地の存在により負担を強いられている部分があることは事実ですが、共産党の一党独裁体制の中国の隷下に入って、民主主義が発展することも、今よりも豊かになることはありません。
ジュゴンを守ることと、沖縄県民を守ることのどちらが優先されるべきことか判断を誤ってはなりません。
※:9月21日付沖縄タイムズhttp://article.okinawatimes.co.jp/article/2013-09-21_54369