米海軍は、最新鋭の沿岸海域戦闘艦(LCS)を日本に配備する計画があることを明らかにしました(※)。
LSCは、従来の駆逐艦やフリゲート艦に比べて小型で、任務に応じて装備を入れ替えることのできる艦艇です。
従来の駆逐艦やフリゲート艦は、様々な任務を想定し、装備が多様化し大規模であるため運用コストが高く、対テロ戦闘など沿岸域での比較的小規模な戦闘を想定した場合、非効率的でした。
そこで、戦闘機のように任務に応じて装備を入れ替えることにより、低コスト化、高効率化、高機動化を図った艦艇がLCSです。
また、最新の艦艇らしく、高度なネットワークシステムとステルス性能を有しています。
LSCの日本への配備は、増強著しい中国軍を睨んでのことと思われますが、沖縄県の尖閣諸島の奪取を目指す中国は、尖閣諸島上陸の初期段階では、軽武装の兵員による攻撃が考えられるため、LCSは中国への大きな牽制となるでしょう。
LSCは、日本も導入を検討しているとされますが、防衛予算が限られている上に、海岸線の長い日本では、有効な装備と言えます。
日本は、覇権的な姿勢を強める中国軍に対する抑止力を強める手段として、LSCのように従来の枠にとらわれない新たなコンセプトの装備を積極的に開発していく必要があると考えます。
※:9月6日付産経新聞http://sankei.jp.msn.com/world/news/130906/amr13090613450006-n1.htm