A級戦犯の名誉が回復されたのであれば、先の大戦で多くの戦死者を出したことについての責任者はいないのではないかとのご意見を頂きました。
私は、「A級戦犯の名誉が回復された」=「先の戦争の責任者がいなくなった」というわけではないと考えます。
あえて言えば、「東条英機元首相ら戦前戦中の首脳部が敗戦の責任を取って、甘んじて東京裁判を受け入れた」ということができるのではないでしょか。
先の大戦では、多くの方の命が失われました。
敵の銃弾に倒れた方もおられました。
また、直接敵に討たれた訳ではなくても亡くなった方も大勢おられ、それらの方々は全て戦死と言えます。
従って、そうした方々への責任として、東条英機元首相らは、戦後に作られた「人道に反する罪」で裁くといった国際法に則らない東京裁判であっても受け入れたと言えます。
しかし、一般的な話としては、例えば、イラクやアフガニスタンでの戦闘で、多くの米兵が戦死していますが、それは誰の責任で、誰が罪に問われなくてはならないのでしょうか。
戦争にはそうした側面があり、最終的には国のリーダーが責任を負うべきものでしょう。
先の大戦は、日本は開戦に追い詰められたという事実がありますが、個々の戦略については、もちろん検証し反省することによって教訓とすべきです。
しかし、私は先の大戦で亡くなった英霊は無駄死にではなかったと言えます。
多くの方の犠牲により日本は守られたからです。
反省すべきは反省し教訓とした上で、亡くなった英霊に対しては感謝と尊崇の念を捧げることが供養に繋がると考えます。
従って、A級戦犯だった人物が合祀されているからと言って、国や国民を守るために逝った御霊が集う靖国神社を首相が参拝しない理由にはなりません。
靖国参拝は純粋に国内問題です。
安倍首相には、秋の例大祭には是非参拝していただきたいとと考えます。
参考:大川隆法著『公開霊言 東條英機、「大東亜戦争の真実」を語る』幸福の科学出版http://info.hr-party.jp/hrp-books/2013/662/