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2013/08/23【貿易赤字は日本が世界経済の牽引役であることを示している】

-日本の7月の貿易収支が、前月に比べて2倍近い赤字であったと報じられています(※)-

最近の円安により輸出が増加しているため、貿易赤字が減るとの見方もありましたが、原発停止に伴う化石燃料の輸入増大などが影響して、日本の貿易赤字は13カ月連続となりました。

-これでは貿易立国日本が立ち行かなくなると懸念する声もあるようですが、そもそもGDPに占める日本の輸出依存度と輸入依存度はともに、2割に届いていないので、主要国の中でも低い数字なのです-

従って、日本は現時点で既に取り立てて貿易依存度の高い国ではないと見ることもできるのです。

-しかも、貿易赤字は悪いことのように思われがちですが、国内経済が堅調に推移するのであれば、海外からモノを買うことも、国が豊かになることに繋がる側面もあるのです-

もちろん際限なく貿易赤字を拡大させることは好ましいことではありませんが、モノやサービスを輸入し、世界の消費地の役割を果たすことは、低迷する世界経済の牽引役となるのです。

※:8月19日付読売新聞http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20130819-OYT1T00183.htm