自虐史観のもとになっている河野談話と村山談話に代わるものとして、新たに「大川談話―私案―」(※)が提案され話題となっています。
ここで、改めて河野談話と村山談話について見ていきたいと思います。
まず、河野談話ですが、この談話は、宮沢政権時の河野洋平官房長官が発表した慰安婦に関するものです。
談話の中で、「本件は軍の関与の下に、多数の女性の名誉と尊厳を深く傷つけた問題」と、軍の関与を認める内容となっています。
また、従軍慰安婦に対し反省と謝罪を表明した部分があります。
しかし、談話の裏付けとなるべき日本政府の調査では、日本軍が慰安婦を強制連行したとされる資料は見つかっていませんでした。
河野氏が、まさに推測をもとに判断したものと言えます。
実際、元慰安婦を名乗る女性の証言は、語るたびに食い違うことも多いと言われています。
家庭が貧しかったため不幸にも身売りされてしまい、それを「日本軍による強制連行」と主張するケースもあるようです。
日本は、情緒的な配慮などから、元慰安婦と称する人の証言の信憑性については触れずに、その場しのぎに謝罪を続けてきました。
その結果、日本軍が慰安婦を強制連行したとの説が広まり、韓国は慰安婦問題を外交カードとして利用するようになりました。
外交の政界では、「とりあえず誤っておけ」という考えは、自身の首を絞めるだけなのをもっと認識して、自戒しませんか。
※:7月26日付 幸福実現党プレスリリース「『大川談話―私案―』の発表について」http://info.hr-party.jp/press-release/2013/1884/