安倍首相は、7月25日から27日にかけて、シンガポール、マレーシア、フィリピンの3カ国を歴訪しました。
今回の歴訪は、経済面での関係を強化するとともに、軍事的拡張を続ける中国への牽制の面もあるものと考えられます。
村山談話に代表されるように、第二次世界大戦中、日本はアジア諸国に多大な迷惑をかけたとして、戦前戦中の日本は一方的に悪であるとする自虐史観が日本にはあります。
しかし、アジア諸国の中には、欧米白人の植民地支配から独立できたのは日本のおかげとして、戦前戦中の日本を評価する面もあるのです。
例えば、今回、安倍首相が訪問したマレーシアでは、独立運動の指導者となったラジャー・ダト・ノンチック氏は、「私たちは、マレー半島を進撃してゆく日本軍に歓呼の声をあげました。敗れて逃げてゆく英軍を見たときに、今まで感じたことのない興奮を覚えました。しかも、マレーシアを占領した日本軍は、日本の植民地としないで、将来のそれぞれの国の独立と発展のために、それぞれの民族の国語を普及させ、青少年の教育をおこなってくれたのです」と話しています。
当時の日本軍の戦いぶりを見て、英国は怖くないと知ったマレーシア人は、戦後の独立戦争を戦い抜いたのです。
私たち日本人は、必要以上に自分たちの近代史を卑下することはありません。
歴史を公正に評価すれば、私たちの近代史に誇りを持つことができる部分が多数あるのです。
アジア諸国には、欧米白人と戦った日本に恩義を感じている人は多いのです。