参院選に勝利した安倍首相は、記者会見で憲法改正について、慎重に進める旨を述べています（※１）。

もともと憲法改正に積極的で、９条の改正にも言及していた安倍総理ですが、参院選前は、世論を意識してか慎重な言い回しに終始していました。

今回の参院選後も、「加憲」という事実上の憲法改正反対のスタンスをとる公明党に配慮してか、安倍首相は憲法改正には慎重なようです。

集団的自衛権の行使についても、安倍首相は、見直しに否定的な公明党の意向に配慮し、慎重に議論を進める考えを示しています（※２）。

安倍首相は、結局は、「マスコミや世論の反応を見ながら、状況に応じて進める」という考えのようです。

参院選で大勝し、衆参でのねじれを解消した安倍首相ですが、懸案の９条改正などを実行できるかどうかは未知数です。

国防の観点から、東アジア情勢を見れば、憲法９条の改正や集団的自衛権の行使を可能とすることは急務なはずです。

安倍首相には、ブレずに現実的な判断をして頂きたいと考えます。

※１：７月22日付産経新聞http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130722/plc13072215490010-n1.htm

※２：７月23日読売新聞http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20130722-OYT1T01572.htm