日本では参院選で内向きになっていますが、シリア情勢が一段と緊迫しています。
国連安保理が7月10日に、レバノンの民兵組織ヒズボラがシリア内戦への介入を深めていることに憂慮を示す議長声明を採択しましたが、そのシリアからヒズボラに高性能の巡航ミサイルが渡るのを防ぐために、イスラエルがシリア領内をまた爆撃したとの報道があります(※1)。
また、パキスタンのイスラム過激派組織「パキスタン・タリバン運動」の戦闘員100人以上がシリア内戦に流入していたとの報道もあります(※2)。
この他にも、世界各地のイスラム過激派勢力がシリアに戦闘員を送り込んでいると指摘されています。
その結果、10万人もの死者と170万人もの難民を生んでいるシリア内戦は、収拾の目途が立っていません。
世界の警察官たる米国がその役目を果たしていないことも問題ですが、シリアのアサド大統領の身の処し方も焦点です。
幸福実現党総裁でもある大川隆法・幸福の科学グループ創始者兼総裁は、6日の講演で「(アサド)大統領は潔く身を引くべきであると考えます。
大統領が身を引いて、そして残された人たちが話し合って次の政権を打ち建てていくべきであって、外国の武器供与によって戦闘を拡大していくようなことになっては相成らないと思います」と述べています。
アサド大統領が政権に留まることにより、ますます死者が増大するのであれば、国民のためにアサド大統領は英断すべきです。
シリアの後ろ盾であるロシアも、アサド大統領に英断を促すべきではないでしょうか。
このままでは、外国の過激派勢力が加わり、国民同士の融和が困難となり一層収拾がつかなくなります。
※1:7月14日付産経新聞http://sankei.jp.msn.com/world/news/130714/mds13071419300005-n1.htm
※2:7月16日付NHKニュースhttp://www3.nhk.or.jp/news/html/20130716/k10013058561000.html