西日本や東日本を中心に連日、猛暑が続いています。
NHKによると、7月14日の全国の熱中症とみられる症状で搬送された人は少なくとも770人にのぼり、このうち2人が死亡し、3人が意識不明の重体となっているとのことです(※)。
6月下旬から続くこの暑さは、明らかに異常です。
私は、ここに一つの天意を感じざるを得ません。
今夏も、熱中症で体調を崩す人は、屋外だけでなく屋内でも多数おり、エアコンなどを利用して如何に涼しく過ごすかに、心を配ることが命を守る上でも重要であることが分かります。
言い換えれば、日本の将来の分岐点とも言える今回の参院選を前にして、天が猛暑という自然の力を借りて、私たち人間に、電力の安定供給の大切さを改めて認識させようとしているのではないでしょうか。
ならば、感情論やイメージが先行して十分な議論をせずに原発ゼロや再稼動反対を唱えることは、やはり日本の将来を誤らせてしまうことに繋がるのではないでしょうか。
再生可能エネルギーが原発に取って代わるだけの電力を供給できないことが分かった今、化石エネルギーに頼ることは、経済的な面からも、安全保障の面からも日本はたいへん不安定な状態となります。
今、10年、100年先を見据えて政策を実行する能力が政治家に求められています。
未来の子供たちのためにと称して、実は目先の選挙のために、原発ゼロや再稼動反対を唱えるべきではありません。
客観的に見て日本の原発技術は世界一です。
世界では途上国を中心に、日本が原発を推進しようがしまいが、今後も原発の数は増加していきます。
福島第一原発事故を経験した国であるからこそ、より安全な原発を開発して世界に提供することが日本の正しい役割であると考えます。
※:7月14日付NHKニュースhttp://www3.nhk.or.jp/news/html/20130714/t10013040291000.html