鳩山由紀夫元首相は、香港のマスコミに対し、沖縄県の尖閣諸島に関し「日本が盗んだと思われても仕方がない」と、中国側の主張に沿った発言をしました(※)。
これは、太平洋戦争中のカイロ宣言で「日本が奪った中国の領土を返還する」との規定があり、鳩山氏は「カイロ宣言の中に尖閣が入るという解釈は中国から見れば十分に成り立つ話だ」としています。
しかし、沖縄はカイロ宣言では含まないとされていますが、鳩山氏の主張を認めてしまうと、中国が沖縄の一部ではないと勝手に解釈すれば、石垣島や宮古島なども中国が領有権を主張できることになってしまいかねません。
そもそも、カイロ宣言は国際条約でも何でもなく、米英と当時の中華民国の首脳が会談した内容にすぎません。
中国は、尖閣諸島周辺で石油資源が発見されてから、領有権を主張し出したのは明らかであり、自己の利益を最大化するためにダメもとで主張しているにすぎません。
中国の元首脳で日本の主張に沿った発言をする人物はいませんが、日本の元首相が中国側の主張に沿った発言をしたことは、対外的に中国の主張を裏付けるものとして今後も中国に利用されることになるでしょう。
まさに、今回も鳩山氏は国賊であると言わざるを得ません。
民主党が政権に就いた3年余りの間に、どれだけ日本の国力が落ちたことでしょうか。
鳩山氏のような人物を首相に担ぎ上げた民主党と、それに同調したマスコミの罪はたいへん重いと言わざるを得ません。
※:6月25日付産経新聞http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130625/plc13062512440008-n1.htm