今、『永遠のゼロ』を読み終えました。
いつも、良書をご紹介くださる知人が、是非読んでと貸してくださいました。
この本は、「私は家族のために絶対に生きて帰る」と誓いながら、特攻で亡くなった宮部少尉をめぐる物語です。
本書を読みながら、何度、愛する者を「守るりたい」という高邁な精神が迫って、心が揺さぶられたことでしょうか。
本書を読みながら、「長岡藩」の名が登場し、父のふるさとを思い出していました。
私の父は昭和8年生まれです。
山本五十六大将と同郷でもあり、幼少時には将来は海軍大将を夢見ていました。
終戦後、軍隊から帰ってきた祖父が体調を崩し、大家族でもあったため、家計が逼迫しました。
父は、成績優秀にも関わらず、高校進学直前にその道が断たれた日、一日中泣きはらしたそうです。
今の時代には考えられないことです。
私が高校に進学した際、父は私に、「おまえに勉強を教えてあげられないことが残念でならない」と話してくれました。
しかし、勉強を教わるかわりに、父が時折買ってくる本を読ませてもらっていました。
本のジャンルは2つでした。
一つは日本の歴史上活躍した英雄を描いた本です。
もう一つは、戊辰戦争から戦後の復興を描いた本です。
まんがもありました。「のらくろ」です。
父と毎週観ていたTV番組はNHKの「歴史への招待」。映画はチャップリンです。
父は私にこの国を愛すること、そしてこの国の発展のために尽くしてきた人びとの姿を教えてくれました。
私は、この国を守りたい。愛しているから守りたい。そして、この国の未来が明るく拓けていくことを信じること。
父、信彰から今も教わっています。
私の名前は義彰です。
この国の未来を「信」じ、国民の仏性を「信」じ、さらに「義」をもってこの実現にあたるという使命をもっていると信じています。
そのために、この名を選んで、父と同じ終戦月の8月に生まれたのだと思います。
日本は今、正しい歴史認識を持つべき時に来ています。
日本を本当に愛しているのであれば、自分の国は自分で守るとの原則に立つべきです。
そして、憲法は変えてはいけないという意見がありますが、現実問題として今の憲法では日本を守ることはできません。
しかし、現行憲法では9条で戦争放棄をうたい、国防を米国に委ねている状態です。
こうした無責任とも言える憲法は改正する必要があります。
私に「永遠のゼロ」を勧めてくださった、わが父と同い年のご婦人は、たくさんの良書を教えてくださり、私の人生を豊かにしてくださいます。この場をもって感謝を申し上げます。