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2013/05/26【化石燃料による発電のほうが健康被害は大きい】

EUの非営利組織HEAL(健康環境連合)の調査結果によると、EUでは石炭発電による健康被害で年間1万8千人が亡くなっているとのことです。

石炭発電が出す二酸化硫黄などが原因で、肺がんや喘息などが引き起こされているようです。

日本でも、石炭発電は行われていますが、高性能の脱硫装置などにより有害物質の放出は大幅に抑えられています。

しかし、世界では、未だに環境汚染物質により健康被害を受けている人が大勢います。

福島第一原発の事故で、原発による健康被害の懸念がありますが、実際は、化石燃料による発電で健康被害を受けている人のほうがはるかに多いことが分かります。

また、米海洋大気局が、ハワイで観測している大気中の二酸化炭素の平均濃度が、1958年の観測開始以来、今月、最高値を記録したと発表し、警告を発している科学者もいるようです(※)。

私は、地球温暖化の結果として二酸化炭素濃度が上昇しているという説も一理あると考えていますが、今回警告を発している科学者の立場からすると、化石燃料による発電は削減すべきことのようです。

しかし、地球温暖化防止のためにあれほど温室効果ガスの削減を主張していた人々の多くは、ほとんど影を潜めてしまったのではないでしょうか。

一方で、再生可能エネルギーは、人類が必要としている発電量の全てまかなえるところにまでは到底及んでいません

やはり、人類にとって原発は好むと好まざるとに関わらず、必要なエネルギー源です。

日本では、ナンセンスとも言えるような理由で原発の再稼動が難しい状況ですが、事故を経験した日本であるからこそ、世界一安全な原発を開発し、世界に対して供給していく使命があると考えます。

よって、安全対策が整った原発は速やかに再稼働させるべきではないでしょうか。

※:5月11日付産経新聞http://sankei.jp.msn.com/world/news/130511/amr13051110320007-n1.htm