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2013/05/10【荒唐無稽な話を事実であるかのように語るのは】

5/10金曜日朝7時。

「おはようございます!」

週末の通勤ラッシュ前にご挨拶。

甲子園球場の朝は、バスの乗降客が非常に多く、ご挨拶の声にも力が入ります!

さて、本日のブログは、「荒唐無稽な話を事実であるかのように語るのは」です。

5月8日付の中国共産党機関紙が、沖縄の領有権は日本には無いとする論文を掲載しました(※)。

日本政府はこの論文の掲載について中国政府に抗議しましたが、中国側は日本の抗議について「受け入れられない」としています。

沖縄が日本の一部であることは、歴史的にも国際的にも疑いようのない事実ですが、中国は、沖縄の領有に向けてその意思を露わにしつつあると言えます。

中国は、「沖縄の領有権は日本にない」というような荒唐無稽な話でも、時間をかけて徐々に問題化していくことが常套手段です。その最たるものが、日本の尖閣諸島についての主張ですが、最近では、尖閣諸島に対する「中国の核心的利益」という言葉の適用があります。

当初、中国は「核心的利益」という言葉を、台湾やチベットなどに対して使用し、尖閣諸島については使用していませんでした。

しかし、中国のメディアや軍の高官などが徐々に尖閣諸島について「核心的利益」という言葉を使いだし、先月ついに中国外務省が、日本の尖閣諸島を「中国の核心的利益だ」と初めて正式に言明するようになりました。

こうした中国の揺さぶりに対して日本政府は、国際社会に向けてキチンと説明するのはもちろんですが、逆に、「中国が侵略したかつての独立国であるチベットや東トルキスタン(現:ウイグル自治区)などの扱いを検証する必要がある」と牽制してはどうでしょうか。

今後も、中国の自国の利益を最大化する覇権的な振る舞いは続くと考えられるので、日本は中国のこうした行為に毅然とした態度で臨む必要があります。

※:5月9日付産経新聞http://sankei.jp.msn.com/world/news/130509/chn13050908580002-n1.htm