産経新聞によると、先の民主党の野田政権時に、沖縄県の尖閣諸島の国有化後、周辺海域で挑発を繰り返す中国海軍艦艇への対処について、当時の岡田副総裁が中心となって、海上自衛艦が中国海軍の艦艇を警戒する際に15海里もの距離を取るともに、中国側が近づくと後退するよう命じていたほか、領海侵犯の恐れがあっても先回りして警戒するのを禁じていたとのことです。
この報道内容を、当の岡田氏は否定していますが、もしこの報道内容が事実なら、民主党政権が退陣して本当に良かったと言わざるを得ません。
中国側の挑発に対して、むやみに乗る必要はありませんが、主権国家として、相手の不正義に対し毅然とした態度を取るべきであり、それが国際常識です。
そもそも、日本政府による尖閣諸島の国有化は、結果的には正しい選択だと考えますが、民主党政権は、甘い読みの下、国有化に踏み切った節があります。
民主党政権は、できるだけ波風を立てたくない思惑があったのかもしれませんが、それは目先の安定を優先した選択であり、中長期的には日本の国益を損ねるものです。
民主党政権の対応では、中国側の増長を招くだけであり、常に中国側の主導で事態が推移してしまいます。
民主党からは、国家国民を守るという気概が感じられませんでした。
ともすると、武力行使を避けたいがために、外敵による侵略も許してしまうのではないかという危惧さえ感じました。
国民の生命と財産を守る覚悟を持つことが、実は平和を維持することに繋がるのではないでしょうか。
※:3月5日付産経新聞http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130305/plc13030508500009-n1.htm