1月29日、村山富市元首相ら日中友好協会代表団が訪中し、中国共産党の幹部らと会談しました。
会談で中国側は、日本の植民地支配と侵略を認めた「村山談話」に触れ、村山氏を持ち上げたとのことです(※)。
これに先立つ16日には、鳩山由紀夫元首相が訪中し、中国側に対し「尖閣は領土問題」「南京大虐殺は申し訳ない」などと日本政府ではなく中国政府の立場を認める発言をし、中国メディアは鳩山氏を絶賛しています。
更に、25日には、連立与党の代表が訪中しましたが、氏はこの訪中の直前に、尖閣諸島が領有権問題となっていることを認めることに繋がる「棚上げ論」に言及し、中国政府の立場を認めるような発言をしています。
首相経験者や与党の幹部が相次いで訪中し、中国共産党に媚びるような言動をし、あたかも中国共産党の主張に正当性があるかのような印象を、中国の内外に与えてしまっています。
こうした媚中的な人々の言動は、保守的な政策を標榜する安倍政権の外交の幅を狭めることに繋がってしまいます。
一党独裁を維持する中国共産党政権は、もともと中国の国民に選ばれて誕生したものではなく、その正当性に疑問があります。
よって、中国共産党政権に正統性を持たせるために、日本の歴史問題が利用されているとも言えるのです。
つまり、村山氏らの訪中は、完全に中国共産党に利用されているのであり、日本にとっては百害あって一利無しなのです。
中国を訪れる政治家や要人は、中国側にはしたたかな計算がることを理解しておくべきです。
同時に安倍政権は、他国や国内の反日的勢力に屈することなく、正しい歴史認識を国の内外にもっと主張していくべきです。
さもなければ、日本がチベットやウイグルのように侵略され植民地化される日が近づく恐れさえあるのです。
※:1月29日付産経新聞http://sankei.jp.msn.com/world/news/130129/chn13012923360007-n1.htm