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2012/10/10【山中教授がノーベル賞受賞】

2012年のノーベル医学生理学賞にiPS細胞を開発した京都大学の山中伸弥教授が選ばれました。

このiPS細胞の技術は、再生医療や難病の原因解明などに画期的な進歩をもたらすものとして期待されています。

特に再生医療の分野では、従来は移植でしか治せなかった機能を、自分の細胞を用いて蘇らせることができるとして、注目を集めています。

2009年に改正臓器移植法が成立しましたが、議論が十分に尽くされたとは言えない状態でした。

この法律は2010年に施行され、脳死を一律に「人の死」と定義し、臓器提供については本人の提供意思が不明でも、家族の承諾があれば子供であっても臓器を提供可能としています。

私たち幸福実現党は、霊的な視点なしに、人の死を定義することに異論を唱えています。

移植でしか助からないとされる患者さんやその家族の心中を察するに余りありますが、唯物的な観点のみで、ドナーの臓器を摘出することには大きな問題があります。

しかし、今後、iPS細胞の技術を用いた再生医療が更に発達し、臓器を再生できるようになれば、臓器移植が必要なくり、この脳死による臓器移植の問題もクリアできるようになります。

「感謝」や「国のために」といった言葉を繰り返す山中教授には、たいへん頭が下がります。

2009年の民主党政権による事業仕分けで、山中教授のプロジェクトも仕分けの対象に挙げられましたが、政府は是非、山中教授のプロジェクトを分厚くサポートしていくべきです。

こうした世界最先端の科学技術は、資源の無い日本の生き筋になります。

私たち幸福実現党は、人々を幸福にそして豊かにする科学立国の実現を強く推し進めてまいります。