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2012/08/23【尖閣諸島不法上陸でオスプレイ配備の必要性を考える】

香港の活動家らが日本の尖閣諸島へ不法上陸した事件で、多くの方が、尖閣諸島が侵略される可能性が少なからずあることを認識したのではないでしょうか。

侵略を防ぐには、外交能力を高めるなど様々なやり方がありますが、抑止力を高めることも重要です。

その抑止力として、米海兵隊によるオスプレイの沖縄配備は効果的です。

オスプレイに取って代わられる予定の旧式のヘリコプターであるシーナイトでは、海兵隊員を沖縄から尖閣諸島に直接展開する能力は無いと言われています。

それに対し、オスプレイは航続距離がシーナイトの約4倍あるためそれが可能です。

有事の際、狭い島嶼部にどのように海兵隊を展開するかはテクニカルな議論が必要ですが、軍事的なオプションが増えることは抑止力としても重要です。

しかし、事故が多いという印象が先走り、オスプレイの配備に反対する人が多いのも事実です。

重大事故を引き起こす事故率は、米海兵隊の全航空機の中でも、オスプレイは平均以下なのですが、マスコミの中には「100%安全でなければ危険」という内容で、危険性を必要以上に煽っていると感じられる報道を目にします。

事故率だけで見るならば、平均より高い航空機が、今も日本の空を飛んでおり、オスプレイ以外の航空機にもクレームが飛び火する可能性があります。

こうした報道は、「何も配備しなければ事故率はゼロ」という話になりかねず、その時には抑止力もゼロになってしまいかねず、国防の危機を招き寄せるので注意が必要ではないのでしょうか。

最新の航空機であるオスプレイの配備により、抑止力を高めつつ、沖縄の負担は軽減されます。

もちろん、住宅密集地にある普天間基地の問題点は、オスプレイの配備以前に存在しているので、やはり辺野古への基地移設も急ぐべきではないでしょうか。