8月6日、広島は67回目の原爆の日を迎えました。
原爆の犠牲となられた多くの方々の御霊に対して、心から御冥福をお祈り申し上げます。
先の大戦では、広島、長崎での原爆投下により数多くの方々がお亡くなりになりました。
実は、広島、長崎以上に原爆による多くの犠牲者が発生した地域があることをご存じでしょうか。
それは、なぜか日本ではほとんど報道されていませんが、東トルキスタン(現:中国のウイグル自治区)の楼蘭周辺です。
中国は昭和39年から平成8年にかけて、東トルキスタンで46回もの地上核実験を行い、19万人以上(一説では75万人)のウイグル人が急死し、129万人以上が白血病、癌などの急性放射線障害にかかったと言われています。
まさに、世界最悪の核被害です。
中国による核実験の影響は、日本にも及んでいました。
中国による核実験で放出された放射線量はチェルノブイリ原発事故の800万倍にものぼり、放射性のストロンチウムは福島第一原発事故の1万倍もの量にのぼっています。
7月末に、福島第一原発事故の影響とみられるストロンチウムが確認されたとの報道がありましたが、中国の核実験で日本国内に降り注いだストロンチウムはその60倍とのことです。
報道では相変わらず「ストロンチウムを確認」として不安を煽る内容が多いのですが、1960年代に10代を過ごした日本国民は、中国からのストロンチウムによって1~7ミリシーベルト被曝し、福島第一原発よりもはるかに多くの放射線を浴びたにも関わらず、その影響による健康被害の報告はありません。
従って、このデータや体験をみる限り、福島第一原発事故で健康被害は、今後も起こらないと考えることもできます。
正しい知識を持てば、不安になることもありません。
更には、「原爆による被害は日本だけではない」ということにもっと目を向ける必要があるのではないでしょうか。
参考:高田純著『放射能・原発、これだけ知れば怖くない!』